「ご主人様の未来は」       「Wow Wow Wow Wow」 「せーかいがうらやむ」       「Yeah Yeah Yeah Yeah 」 「お世話しよーじゃないか」       「Wow Wow Wow Wow」 「Dance! Dancin' メイドさーん!」 じゃーん! メイド服のアルバイトさん達はあたしの前で歌いながらダンスもバッチリ決めてみせる。 本職がダンサーで構成された選抜チームだから歌もダンスも覚えが早い早い。 華麗な演奏は彼女達の相方バードさん達。 あたしのオンチな歌と演奏部分の鼻歌だけで、間接耳コピしてしまうんだから流石だ。 ダンスは彼女達のオリジナル。 本家のダンスも可愛いけど、こっちの“アリス娘。”は輪をかけてキュートな感じ。 一昔前のアイドルソングの替え歌なのはご愛嬌。 ………この世界にはJASRACもつんくもいないだろうし。 一日に三回、歌とダンスのショーをしようと企画を進めていたのだ。 「どうよミサキっち?」 センターで驚異的発育をみせる胸やお尻を揺らして踊っていたトリーがウインクする。 ダンサーになるために生まれてきたような彼女の体はホント素晴らしいの一言。 イヤらしい意味じゃなく、ちゃんと腹筋のついた滑らかな体とよく撓る弓のようなバネ。 意識して鍛えている体の美しさにあたしは目を奪われた。 確か、ほとんどあたしと歳は変わらないはず。 はぁ、とため息をついてチラリと窓に映る自分を見る。 最近少し締まってきたとは言え、お腹がぽっこり出てる子供のようなゆるい体が情けない。 「―――ねぇ、どうなのよ?」 トリーの問いかけに我にかえる。 「あ、いいよ、スゴクいい!よく三日でここまで合わせたねぇ」 「へへー。みんなで朝練してるんだー。目指せコモドの大舞台!ってね」 彼女が笑いながら振り向くと、他のダンサーさん達も嬉しそうに頷いた。 みんなのヤル気ってスゴい。 ホントにいつかコモドで出張メイド喫茶やりたいなぁ……… 「それじゃ、明日の夜からお店でやってみてもいいかなぁ?」 トリーに聞かれあたしは頷く。 「うん、バッチリだよ!頑張って盛り上げようね」 それを聞いてダンサーさんもバードさんも歓声を上げてハイタッチ。 なんだかあたしまで嬉しくなる。 後ろで見ていたエッジとクリスも拍手。 「いやー、超セクシー!振り付けも最高!」 いつもの如く調子のいい褒め言葉を爽やかに口にするのはクリス。 ダンスも歌も完璧な美人ダンサーさんを揃えられたのは彼の人脈だったりする。 美形でプリとしての能力もまぁまぁ。 唯一難点があるとしたら、誰にでも気を持たせるような行動をするって事ぐらい。 ………生まれつきなんだろうなぁ。 「おー、これなら客増えるな」 ダンスの出来栄えに丸い目を更に丸くしてるのはエッジ。 昼はヘタレ騎士、夜はお店で会計係をやっている。 怪我は治ったんだし動いてもいいんだけど、なんつーかその…ホールは人が足りていると言うか。 ぶっちゃけクリス並の美形でもない限りメイド喫茶に男の居場所ないんだよね。 「はいはいそれじゃ掃除終わらせるよー」 店主でもあり我がクロ商のギルマスでもあるフレアさんが手を叩いて皆を急かす。 そういえば、掃除まだだったっけね。 もうそろそろ真夜中になるし、急がないとマットが帰っちゃうかも。 ―――マットとの約束。 思い出してちらりとエッジの顔色を伺う。 「サボってないでテーブル拭けよなー」 箒で床を掃きながら彼は文句を言う。 マットに呼び出されてるなんて言ったら、彼どんな顔するだろう。 ………っつーか、エッジも連れて行かなきゃいけないのか。 それを思うとずどーんと気が重くなる。 ―――あたしとエッジには離れたくても離れられないワケがある。 使い古し、黒に近い光沢の出てきたオークのテーブルを拭きながら無意識に首に手をやる。 そこには普段見えない首輪が嵌っている。 その首輪から伸びる鎖はエッジの利き手に繋がっている。 金属のように見えるけれど、魔法を使っても、剣を振るっても断つ事ができないのだ。 他のペットにはそんな物は付いていないようで、ホント不便ったらありゃしない。 はあぁ………もう。 ため息をついてもう一度エッジを見る。 マットが何を話したいのか知らないけど、仲の悪い彼を連れて行くのは難しい。 「なんだ?」 時間もないし、振り向くエッジに切り出してみる。 「あのさ、この後ちょっと時間ある?」 「時間って……もう夜中だぞ?」 「いやまぁ、そうなんだけどさ。マットがね………」 マットの名前を出した瞬間エッジの表情が変わる。 「あいつがなんだよ?」 ―――ほーらね。 一応マットは命の恩人なんだけどねぇ。 最初は“マットさん”とか言ってたのにお店でからかわれたり、倒れたあたしを運ぶ時に引きずられたりで なんだかんだでソリが合わないみたい。 「実はさ、ちょっとこの後南門に呼び出されてるんだけど………」 「何の用で?」 「わかんない。あたしに話があるって………」 「―――わかった」 エッジはしばらく無言であたしを見た後、踵を返して掃除の続きを始める。 「ふぇ?」 あまりにアッサリした態度にあたしの方が拍子抜け。 なんかこう…もっと文句言うとかさ。 青春ド真ん中の妙齢の女子が呼び出されてるんだし、ヤキモチの一つでも焼けっつーの。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ゲームではいつでも露店でにぎわうプロンテラも、リアルなこの世界では夜は静寂の世界になる。 所々小さな明かりがともり消耗品や立ち飲みの露店が出ているが、それ以外はほぼ無人。 中央の大通りには申し訳程度にガス灯が立っているが、その周囲をぼんやり照らすだけで 光の届かない場所はデコボコした敷石の形さえ見えない。 無言で後をついてくるエッジになんだか妙なプレッシャーを感じて足元が疎かになる。 「うわっ」 不揃いの敷石の角に転びそうになって小さく悲鳴をあげる。 「………」 エッジはまだ無言。 これがクリスだったらすぐ駆け寄ってきてくれるんだけどなぁ……… 見た目も大事だけど、やっぱモテってマメさが必須だよね。 「………」 あーもう、なんかヤな感じ。 さっさとマットに会ってサックリ帰ろう。 あたしは早足で大きな南門に向かう。 門そのものは夜でも開放されているが、門の外に立つ衛兵の数はやはり増えている。 外は意外にも街中より少し明るかった。 祭りの夜店のように提灯を掲げた店が並び、ぽつぽつと冒険者がそれを眺めたり打ち合わせをしている。 お店の品も冒険者への消耗品だけでなく、アイスやジュースの露店も出ている。 まるでお祭りの夜店のようなイメージ。 ―――そっか、ここが臨時広場だったんだっけ。 あたしはなんだか不思議な光景のように周囲を見まわした。 西門から出るばっかりで、プロ南をまともに見たことなかったんだよね。 「じゃ、オレここにいるから」 エッジは赤い提灯の明かりを見つめて言う。 「あ………うん」 頷いて、なんだか寂しくなってエッジを見上げる。 「―――なんだよ」 わざとらしいほどに余所余所しい態度がなんだか悲しい。 「………なんでもない」 あたしは肩をすくめて歩き出した。 露店から少し離れた花壇の脇のベンチにぼんやりと座ってる人影が見える。 振り返るともうエッジは露店の明かりに照らされたうすぼんやりとしたシルエットでしかなく。 たかだか十メートルちょっとの距離なのに、その間に横たわる夜の深い闇と同じように遠く感じる。 あぁ、こういう雰囲気大キライ。 「遅せーよ」 マットは片膝をベンチの上に立てて座っていた。 いつものスナイパーの制服ではなく、モスグリーンのシャツに濃い茶のゆったりした麻のパンツを履いている。 職業を完全に隠し、闇に溶け込む姿。 そんなにあたし達と一緒のトコ見られたくないんだろうか。 キサの敵対宣言ってほんとに大マジなんだなぁ……… 「ごめん、掃除に時間かかっちゃって」 そう言ってキンキンに冷えた白ポを差し出す。 「なんだこれ」 「今日ひどい怪我だったから…お見舞い」 「別にそんなに…」 言いかけるマットの顔の前にズイッと突き付ける。 「あたしがお店で倒れた時お花くれたじゃない」 そうなのだ。 口も性格もひん曲がってると思ってた彼、結構イイ奴なんじゃないかと思う。 キサの事になるとイヤミなくらい自信たっぷりの態度もどこかいっちゃうし。 「で、何の用?」 礼も言わずに白ポを飲み始めたマットを見る。 「その前に」 マットはぐいっと拳で口元を拭って門前の賑わいを指差した。 「なんであのヘボ騎士も連れて来たんだ?」 「あ、見えてた?」 「当たり前だろ、おれスナイパーだぜ」 憮然とした顔でマットは答える。 「これには深い事情があってさ」 「事情ってなんだよ」 「ペットの悲しい性というかなんというか」 そう言うとマットは“は?”と言いたげな表情をした。 あたしは面倒になって先を急がせる。 「で、なんなのよ話って」 「いや………その、キサの事なんだけどよ」 少しテレくさそうにポリポリ頬をかく彼を見てあたしはズッコケそうになる。 「あのねぇ………」 敵対ギルド同士なのに何をノンキに恋愛相談なんか。 呆れたあたしの声にマットは慌てて付け加える。 「いやっ…違うって!そういう話じゃないって」 「んじゃどういう?」 「昼間は人前だったし慌ててたのもあって話せなかったけどよ………  お前らみたいなのに敵対宣言とか、最近やっぱキサおかしいんだ」 「“お前らみたいなの”って………」 思わず突っ込んだけどマットは全然気にかけない様子で続ける。 「なんつーか冷たくなったと言うかさ。―――昔はもうちょい笑ってたんだぜ」 マットの言葉にあたしもゲームでの行動を振り返る。 頼れる冷静なキャラになりたくて、ギルド絡みでは私情を挟まずクールに装っていたのは事実。 でもやっぱ中の人は今をときめくジョシコーセーなわけだし、まったくムダ話をしなかったわけじゃない。 面白い話があったら笑ったし、話に加わることもある。 「締めるところは締めるし冷静だけど時々普通の女の子っぽい所があると言うか………  …まぁ、そういう所に惚れたんだけどな」 サラリと言い切るマットに頬が熱くなってくる。 あたしの事だけどあたしじゃない。そう言い聞かせるけどどうも調子が狂う。 「お前らとアルデバランで会う少し前からかな、なんかおかしくなってきたの。  トゲトゲしてきたって言うか………全然笑わなくなったし。なんか悩みでもあんのかなって」 あたしは目で先を促した。 「お前らだけにツンケンしてると思ってるかもしれねーけどよ、ギルメンに対してもああなんだよ。  そこへ例のスパイ騒ぎだろ?ギルドはガタガタでよ、砦も落とすしキサも責任追及の槍玉にあげられてさ」 「だって………スパイはキサのせいじゃないでしょ?」 マットは頷いて残りの白ポを飲み干した。 それからしばらく黙り、吐き出すように苦々しげな口調で付け加えた。 「―――あいつがよ、ジェフの野郎が姿消しやがったんだ」 ―――ジェフ。 青い髪のアサシンクロス。少し冷たい目をした静かな男。その姿ははりつめた黒弓のようにも見える。 ゲームではキサの…あたしの元相方で、フィゲル前に離婚し、引退している。 BOTの多さに辟易したと言って笑っていた。これでゲームクリアだと。 「ジェフがいなくなったのはスパイとは関係なく引退で………」 言いかけてこの世界で“引退”などできないことに気付く。 「とにかく、ジェフとスパイは関係ないよ!」 「おれだってそう思うよ」 マットも頷く。 「おれにとっちゃライバルだから気に入らない奴だけどよ、スパイなんかする奴じゃねぇ」 「でしょ?」 「けどよ、時期も重なるし、みんながみんなそう考える訳じゃないんだよ」 「………」 マットの言葉に項垂れる。 ゲームの中でさえ寝返ったスパイを“たかがゲームの話じゃん”などと笑って片付けることはできなかった。 散々もめたし離脱者も出たし、頭にきて眠れない夜もあった。 ―――それがゲームでなく生活のかかった現実だったら。 「それによ、いきなり聞いたこともないなんたら商店街なんてギルドがスパイ事件に  関わってるって言い出したらみんなどう思うよ?」 「………」 「百歩譲ってお前らが関わってたとしても、敵対ギルドだなんて対外的に言わねーだろ?普通。  それこそお前ら利用してカラー・ハウンズを追い落とそうとする奴出てきたっておかしくねぇし」 あたしは黙って頷く。 彼も何か考えるように黙り込み、暗闇の中沈黙だけが流れる。 柔らかく涼しい風が南から吹き露店の方からは楽しそうな声も時々聞こえるが、ちっとも心は軽くならなかった。 「なぁ、お前が別の世界でキサだったとしたら………」 空になったポーション瓶を弄びながらマットは言った。 「キサは何を考えてるんだ?お前らがからむとキサがおかしな行動取るのはどうしてなんだ?」 「それは………」 あたしは答えを探す。 「―――あたしが動かしてたキサは………あたしがキサの時はそんな行動はしなかったと思う」 そう、考えられる答えは一つ。 「………あたしがこの世界にきたからだよ」 マットはじっとあたしを見ている。 「あたしがキサじゃなくなるというか…あたしがここにいるなら、キサを動かすのは…キサ自身」 「お前がここにいるからキサは変わったって言うのか?」 「キサは昨日『わたしはあなたじゃない』って言ったの。………キサは、ミサキじゃなく“キサ”になった」 それを聞いてマットはため息と共に立ち上がった。 「本当にお前の言ってることが正しいかどうかはわかんないけどよ、それなら少しは説明がつくな」 「信じてくれるの?」 「わかんねーけど、お前の笑ったとことか少し昔のキサの面影あるし」 そのセリフにあたしは目を丸くする。 「あたしとキサが!?どこが?」 「―――どこって言われると困るんだけどな、まぁ雰囲気というか」 そう言われてもサッパリ理解できずに首をかしげる。 あの完璧超人のキサとあたしが??? 「―――今は笑うこともなくなっちまったけどな」 体を伸ばしてから、まだ脇腹が痛むのかマットは眉をしかめた。 「ごめん………」 「おいおい、お前が謝んなよ。またこの前みたいに思いつめてぶっ倒れるのはカンベンだからな」 そう言われてあたしは少し微笑んだ。 「大丈夫だよ。………あたしに話したいことってその事だったの?」 帰り支度を始めたマットに問いかける。 「まぁ………それもあるな」 「他には?」 聞かれてマットはキョロキョロと辺りを窺った。 「その………お前が言ってた未来の話なんだけどよ」 みるみるマットの耳が赤くなっていく。 うはは、かわいー さっきとは全く違うマットの表情にあたしはニヤニヤする口元を隠す。 「お前が知ってる未来で………キサはおれと一緒にいて幸せだったか?」 予想していた甘い質問ではなかった事にちょっと面食らう。 『おれとキサはラブラブだった?』とか、『どうやってキサを口説いたんだ?』とか そんな事を聞かれるのかと思ってた。 ―――キサは幸せだったか? もう一度その言葉を自分に問う。 キサは―――あたしは幸せだっただろうか? ゲームをすることはもちろん楽しかった。多分、この数年間で一番楽しい時間だったと思う。 それは時間だけは余ってる学生なのを活かして強くなれたから? ありあまるお金と適正値ギリギリにチューンナップしたステータスがあったから? Gvで戦果を挙げみんなに一目置かれるようになったから? 考えてみて、それだけじゃないことを確信する。 MMO初心者のあたしを拾ってくれた最初のギルドのマスター。 アコの頃一緒に狩りをしてた同じ初心者の友達。 一緒にレッド・ハウンズを立ち上げた今は引退した仲間。 寡黙だけど優しかったジェフ。 口は悪いが温かかったマット。 出会った人たちと過ごした時間はゲームではなく間違いなくリアル。 そしてあたしは幸せだった。 「マットだけに限った事じゃないけど………あたしは幸せだったよ」 マットはニンマリと笑った。 その満足そうな笑みにあたしはきちんと告げる。 「―――キサはマットと一緒にいて幸せだった。間違いなく」 「サンキュ。これで覚悟ができた」 「覚悟って………また告るんじゃないでしょうね? あたしを置いてサッサと帰っていくマットの背中に呼びかける。 「アホ。ヘコんでる時にそんな卑怯なことするか」 そう言ってマットは振り返りいつもの不敵な笑みを浮かべる。 「キサがどんだけマズい立場になってもついてく覚悟だよ」 ぞわわわわっと鳥肌が立つ。 うわ、マット今ちょっとカッコ良かったぞ。 「なんだ?変な顔して」 自信満々の当人にはこの発言のクサさがわからないみたい。 「ううん………なんでもない。ってかマット今日プロに泊まるの?」 なんだかあたしの方がテレ臭くなって話題を変える。 「ああ。今日の件で明日大聖堂に行かなきゃなんないんだよ」 「今日の件って?」 「ゲフェンタワーの件。なんか他んトコでも取り巻き大発生だってよ」 ほら、と街を囲む市壁に貼ってある告知を指差す。 『            告知        ボスモンスターの異常事態頻発!      モンスターの異常発生を目撃した冒険者は       プロンテラ大聖堂まで名乗り出る事          』 「あーっ!」 あたしは思わず声を上げた。 「ど、どした?」 「すっかり忘れてた。あたし達も見たんだった!」 「何を?」 「トード!あれは絶対ヘンだった。カエルが後から後からデロデロヌルヌル湧いてきて………」 自分で言って身震いする。 ―――思い出してみればヘンだ。 トードの異変を解決した後にファミリアーの大増殖も見た。 こんな異常が偶然で連続するだろうか? 「へぇ、お前らでもトードぐらいなら倒せるのか」 「どーいう意味?」 「そりゃ文字通りだけど。」 マットはさらりとあたしの睨みをかわして続ける。 「なんかさすらい狼も大発生って聞いたし、何かモンスターに異変あるのかね」 「さすらいも?」 「ああ。お前らも明日行ってこいよ。お前はともかく一応冒険者の義務だからな」 あたしが頷くとマットは南門へ歩き出し、また思い出したように振り返った。 「―――あ、言っとくけど大聖堂で会っても話しかけるなよ!お前らとは敵同士なんだからな」 「はいはい」 あたしは頷いて見送った。 元の世界へ返る方法とギルドへの誤解の解消、それにモンスターの異常事態。 なんだかどんどん問題は積み重なる。 あ、明日の“アリス娘。”ショーの進行表も作らなきゃ。 「いっそがしいなぁ、ホント」 呟いて空を仰ぐ。 そして、大きなアクビ。 悩みが多くても体は正直。 ………考えるのは明日にしようっと!