〜とっても…誤解です…。〜 <<登場人物>> ・ローウィン…♀AX。風邪から復帰。 ・グレン…♂BS。とってもガチムチ。 ・リエッタ…悪女。 ・如月朔夜…くのいち。お色気担当(リエッタ談)。 <<備考>> グレンのお見舞い〜逃亡まで。 ******************************************************** ■ローウィンSide…  目が覚めた。時間としてはちょうど正午くらいのようだ。  なんか夢の中で、リアルで働いてた気がする。  体調を崩したからだ、と思いたい。  ある程度体調が回復したようだ。  どんな処置をされたかはわからないが、体が軽い。  枕元を見てみると…  赤い薬と青い薬があった。  実は私は武器装備コレクターでもある。  もちろん優秀な装備はチェックしてある…これは…  モンスターサイドストーリーの、マミーに飲ませる薬か!  ROのクエストの中ではかなり強引に青い薬を飲ませたけれど、あの反応を見る分には  かなりドキツイ体験が出来るに違いない…  正直言って飲みたくない。  見なかったことにしてもう一眠りしよう。おやすみ。 ******************************************************** ■グレンSide…  さて、スキルの練習もちょっと飽きたので、ローウェンを見舞いに行こうかと思う。  と言っても寝てるみたいだし、青い奴とは別の薬を届けようと思ってな。  カーレボの素振りついでに中身整理してたらうってつけの物が出てきたんだ。  風邪引いた時には体力つけなきゃならん。むしろ体力さえあればどうにかなる。  それがこいつを飲めば体感で体力の1割ちょい回復、体も活性化されてVitにして6ほど体力アップするはずだ。  売ろうとも思ったが戦闘用のドーピングには微妙で中々売れないし、折角だから使ってくれ。  これからネンカラスに届けに行く。女将に言えば取り次いで貰えるとは思うが  念のため俺の人相もここに乗っけておこう。見れば一発で分かるはずだ。→csm:8t070z0z090d05  補足だが背中にはTOMスレイヤー背負ってて、カートは積み過ぎで色々はみ出てる。  そんな訳で今ネンカラスの前まで来たところだ。  まあローウェンも寝てるだろうし、部屋に押しかける気は別にない。  とりあえず従業員にこいつを預けて帰ろうと思う。さぁ行くか。 「いらっ・・・!?・・・しゃい、ませ・・・」  何だ?フロントの姉ちゃんがこっち見るなり固まってやがる。  一瞬タンスの角に小指ぶつけたような顔しやがったぞ。一体何だってんだ。  ああ。ひと目で俺だと分かるように奇抜な格好してったのが間違いだったか?  まぁいいか、必死に営業スマイルを維持しようとしている姿が微笑ましいのでこのまま通そう。 「毎度。ちょっとここのお客さんに届け物があるんだが・・・」 「と、届け物でございますか?」 「そうだ。宿泊客の名前とかは言う訳には行かないだろうから、そうだな・・・」  もし俺が名前を言ってそれを受け取った場合、そういう名前の宿泊客がいる事をバラす事になる。  それを理由で受け取り拒否されても困るので俺は別の表現を探した。 「ここに来てから暫くダウンしっ放しの殺し屋がいるだろう。そいつによくキくクスリを届けに来たんだ。」 「!!?」  我ながら的を得た説明だと思っていたんだが、何故かフロントの姉ちゃんの動きがぎくりと凍りついた。  ていうかアレ?なんか俺誤解されてない?何そのキメてる人を見るような目は!? 「OK落ち着け、大丈夫だ。俺は怪しい者じゃない。」 「ひっ!?」  弁解しようと一歩歩み寄ると、彼女は飛び退くように後ずさる。  しかし後ろは壁。彼女の顔に一瞬よぎったのは紛れもなく恐怖と絶望の表情だった。  小さな肩は小刻みに震え、目には涙を浮かべている。これは・・・この展開は確実にヤバい!  焦った俺は自分が触覚生やした目元自主規制のマッシヴ逆毛BSだという事も忘れて弁明した。 「ちょ、待てマジで落ち着け。まさか俺が一服キメてラリった変質者だとでm」 「嫌ぁぁあああああああああああああ!!!!」 「ッ!?」  悲鳴に応えるように、食堂から、上の階から、数人の人間が駆けつける足音が聞こえた。  これは間違いなくフルボッコにされて騎士団に突き出される展開だ。生死を問わずに。  ふざけるんじゃねぇ、俺は痛いのは嫌だ!!つーか薬届けに来ただけで何でこんな事になってんだ!? 「だあああああああああ畜生ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」  派手に砕け散るガラスの音。背後で巻き起こる大騒ぎ。  囲まれる前にと俺はネンカラスの窓ガラスを破って大通りの人ごみの中へ猛ダッシュで逃げ込んだ。  多分ドア蹴破るより修理代は安いと思う。誤解が解けたら払いに行こう。解けるかどうか知らねぇが。  とにかく今は捕まってたまるか!絶対逃げ切ってやる!  リエッタ、突然だけど今からそっちに行く!色々面倒な事になったからローウェンに薬を渡してくれ!  ああそうだ、この格好のまんまじゃ追っ手に一発でばれちまうな。  ちょっと変装したけど分かると思うから見かけたら声かけてくれ! csm:8d072h0c0d05 ******************************************************** ■ローウィンSide…  すごい音で目が覚めた。  時間としては夕方より少し手前あたりだろうか。  体調もほぼよくなっていたみたいなので1階に降りてみると、風通しがよくなっていた。  店員が言うには「何か恐ろしい格好の男がヤクとかどうとか…」だそうだ。  恐ろしい誤解のされっぷりだな…。  それはともかく、昼食をとっていなかったので大分お腹がすいていた為、  露店で食べ物を探す事にした。  パン類と果物と・・・あと飲み物が欲しいな。  果物といえば…倉庫にあれがあったな。  ハーブの味つきカルビ・・・と、モロク果実酒・・・と、あとリンゴと。 「カプラさん、(ごにょごにょ)お願いしますー」 「かしこまりました」  くだも のナイフ 1 個 獲得  (※実際のキャラクターとは何の関係もありませんヨ。)  さぁ切れ味を試すとしよう。 ******************************************************** ■リエッタSide…  如月から人前で肌を晒す愚かしさについて、さらに懇々と説教をくらった俺。  間の抜けた音が二人の腹から聞こえ、昼時をややすぎたことに気が付いた。  顔を見合わせて笑った俺達は中央の屋台で食事を済ませ、握手をして別れた。  さてと、再び波止場へもどった俺。  海底洞窟ダンジョンこと伊豆Dへ向かう。快足船へ料金を支払い、バイラン島へ。  どうでもいいけど、この島ドクロなんだよな。この視点じゃぜんぜんそうは見えないぜ。  カプラで装備の最終チェック。頭にひよこのっけてさあ行こう。  アクティブの居ない地下一、二階を通り過ぎ、地下三階へやってきた。  オボンヌが寄って来るのがみえる。  弓を打ち起した俺。流れるように矢をつがえ、引く。開に入って離れを待ち、自然と訪れる射。  首から上が吹っ飛ぶオボンヌ。いや、すごい威力だ。さすがは中型弓と属性矢。  やや重いので体重を掛けてえいやっ、と弦輪を外して調整後に掛けなおす。  カナトウスがゴロゴロ飛び跳ねる中、弦を鳴らして張りを確認。……こんなもんだな。  と、海中からわさわさとオボンヌ×4。一番近くのオボンヌを打ち抜き、残心する間もなく次々矢を放つ。  ぉ。DAでた。 ******************************************************** ■如月Side…  リエッタと握手をして分かれた後、 俺はプロ南周辺でポリンやルナ、プパとかを相手にスキルの練習をしていた。 「スキルのLv(?)の切り替えも思ったより簡単だったし、とりあえずはOKかな」  スキルの確認も終わり草原に座って休憩していたんだが、  プロの方から一人の男が全速力でイズの方に走っていくのが見えた。  カートを引いていたからあれは♂BSか?  そのあとプロ兵ががしゃがしゃとこっちに来るのが見えてきた。 「♂BSを見かけませんでしたか?どちらに行ったか分かりますか?」  とかきいてきたりした。  情報をあわせると、つまりさっきの♂BSは>>314だったのか。  まあ、実際は助けようとしてただけなんだから「見かけませんでしたよ?」と返しておいた。  ついでに「こっちに来てないみたいですけど」とも。  プロ兵たちがこっちにきてたのは半ばあてずっぽうだったらしく肩を落としてプロに戻っていったみたいだ。  結果、グレンを助けたわけになるんだが・・・礼はいらないよ。  ちなみに、スキルで念を使ってみた。  他の人には見えてないようなオーラが見えるようになった。  みんな頭のてっぺんから上に向かってだだもれになってるみたいだけど。  自分のはもれたりせずに自分の周囲に保たれてるみたいだ。  ・・・なんかどこかで聞いたことあるような状態だなぁ・・・  リアル(現実)の世界でだけども。 ******************************************************** ■リエッタSide…  所変わって俺リエッタ。  心臓もいでたら、今度は半漁人に襲われた。  何発撃っても倒れないから撒いた後、とりあえずB二階へ避難した所だ。  今はバドン眺めながらヤニ吸ってる。