「だ…誰か助けてー」 ある一人の男が悲痛な叫び声をあげるのを遡る事数日前 「どうもありがとうございます!」 「いえいえ〜困ったときはお互い様ですよ。頑張って下さいね」 俺はラグナロクというMMOで支援職業の最高峰HPをやっている ゲームの中でグナロクを行うプレイヤーが気の合う仲間や 友達を作るためのギルドという物があるのだがそれを立ち上げギルドマスター として俺は誰からも頼りにされ慕われ様々な相談を受ける立場にいる そんな俺がリアルでだと… 「何やってんだ!このバカ野郎!無能が!!」 「す…すみません」 容赦なく部下をしかりつけ自分の上司には媚び諂うという 誰からも煙たがられ俺を慕うものは皆無といっていい程の ゲームの中とは全くの別人だ だがそんな俺がいつものように部下をしかりつけやれやれと 仕事を終えた後自宅に戻りいつものように就寝前の一運動(狩り) に行った時である。そいつは目の前に現れた 「ん?なんだこいつ…見たことないモンスターだな」 『タスケテクダサイ』 「うわ!喋りかけてきた!なんだこれ!新しいイベントか?」 『ミチニマヨッテコマッテマス』 「ふん…俺はPCには優しいがNPCにそこまでやってやる義理はねぇ! 退け!おら!!マグヌスエクソシズム!!!」 『…ソ・レ・ガ・キ・サ・マ・ノ・ホ・ン・シ・ョ・ウ・カ・?』 「ぇ?」 『報いを…受けるがいい』 「な!ま…まぶしいッ!目…目が〜〜〜ッツ!!!!」 「ん?ここは何処だ?俺は…確かゲームをやってて…見たことない モンスターがいて…むぅ…暗くてよく分からないな…明かり明かりっと」 (ぽぅ) 辺りが明るく照らされる 「ぉ…電気…にしてはなんかゆらゆらして……は…?」 目の前には紫色の炎を身に纏いゆらゆらと空中を漂いプレイヤーを襲う ホロンという火の玉のモンスターがいた。 「ゆ…幽霊ッツ!!」 この時まだ俺は自分がラグナロクの世界に入り込んでしまっている事に 気が付いては居なかった。そして… 「だ…誰か!助けて下さい!!!!」 悲痛な叫びがただ広い空間に木霊する 目が覚めたらROの世界だった〜性格破綻者の冒険〜